ヒマワリ
香奈、携帯を切る。
と、前方にある公園からボールが飛び出した。
ポンポンと跳ねながら車道へと転がっていく。
そのボールを追って5,6歳くらいの男の子が駆け出してきた。
それに気づき、目で追う香奈。
向こうから大きなトラックが猛スピードで迫っている。
男の子はそれに気づかずボールを追って車道へと飛び出す。
すさまじいトラックのクラクション。
「あぶないっ!!」
香奈の声にはっと顔を上げたその眼前に迫る巨体。
男の子はそのままボールを持って立ちつくす。
あたりにものすごいブレーキ音が響きわたる。
息を呑む香奈。
-ひかれるっ!
瞬間、横から飛び出した黒い影が男の子をつきとばした。
トラックはタイヤをきしませて横に避ける。
運転手が何かをわめきながら走り去っていった。
残った土けむりの中に、子供を抱いてへたり込んだ人影。
頭に白い包帯をまいている。
と、前方にある公園からボールが飛び出した。
ポンポンと跳ねながら車道へと転がっていく。
そのボールを追って5,6歳くらいの男の子が駆け出してきた。
それに気づき、目で追う香奈。
向こうから大きなトラックが猛スピードで迫っている。
男の子はそれに気づかずボールを追って車道へと飛び出す。
すさまじいトラックのクラクション。
「あぶないっ!!」
香奈の声にはっと顔を上げたその眼前に迫る巨体。
男の子はそのままボールを持って立ちつくす。
あたりにものすごいブレーキ音が響きわたる。
息を呑む香奈。
-ひかれるっ!
瞬間、横から飛び出した黒い影が男の子をつきとばした。
トラックはタイヤをきしませて横に避ける。
運転手が何かをわめきながら走り去っていった。
残った土けむりの中に、子供を抱いてへたり込んだ人影。
頭に白い包帯をまいている。