ただ、只、模範的な日常。
第3章ー貴女も友達だと思ってたのに…ー(三ヶ月目)

第11話ータイミングの悪いチャイムー

『あ、知花ちゃん!おっはよー!!』
『おはようございます。美沙』
美沙が教室に来た。
私達は、最近仲良くなってきた。
私は、挨拶だけして、海の隣の自分の席に座る。
『海、おはよう』
『お、知花ちゃーん!おはよー。
て、あ、そだ!聞いた?聞いたー?』
『聞いたって何を?』
『あ、その反応と顔は知らないんだー!
じゃ、特別に、この、知花ちゃんの友達の海君が教えてあげましょー!!』
『別に教えとは言ってない』
『もー!冷たいな~!
そんなんじゃ、教えてあげるよ?』
『ありがとう!て、いや、教えるのかーい!!』
私は驚いて、思わずツッコミをした。
『おぉ!知花ちゃんのノリツッコミゲットー!!
レアレアー!!』
『いや、私は何かのカードか!!』
『おぉ!ツッコミ二個目!!』
『て言うか、そろそろ本題入って』
と、私は海を軽く睨む。
『スミマセン…』
と、海は恐怖に身を軽く震わせながら答えた。
『で、何よ?』
『あ、や、大したことじゃないんだけどさー…
席替えするってさ。
先生も方法に迷ってるらしいから、今日辺り、帰りの会とかで、多数決とるんじゃないかってさ』
『席替えねー…大したことかもよ?』
『え?』
『いや、別に何でもない』
『そ?』
『キーンコーンカーンコーン…』
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