玻璃の向こう
アンケート、なら確かに心当たりはある。
七村圭介はデザイナーであると同時に、会社の研究機関であるデザインラボラトリーにも所属している。
そのデザインラボラトリー、通称デザインラボから、一般社員を対象にアンケートが回ってきたのは十日ほど前のことだ。
アンケートのことって言ったら、あれだよね。でも・・・わたし、なんか変わったこと書いたかな?
トレンドの分析が目的の、ごくごくありきたりの設問だったと記憶している。
首をひねりながら、指定されたミーティングルームへ向かった。
ノックしてドアを開けると、彼はすでに席についていた。一花を見て、目だけでうなずく。
「えーと、制作部の奥谷です」
「デザイン部の七村です。突然呼んですみません」
かけてくださいと促されて、彼の向かいに腰をおろす。
七村圭介はデザイナーであると同時に、会社の研究機関であるデザインラボラトリーにも所属している。
そのデザインラボラトリー、通称デザインラボから、一般社員を対象にアンケートが回ってきたのは十日ほど前のことだ。
アンケートのことって言ったら、あれだよね。でも・・・わたし、なんか変わったこと書いたかな?
トレンドの分析が目的の、ごくごくありきたりの設問だったと記憶している。
首をひねりながら、指定されたミーティングルームへ向かった。
ノックしてドアを開けると、彼はすでに席についていた。一花を見て、目だけでうなずく。
「えーと、制作部の奥谷です」
「デザイン部の七村です。突然呼んですみません」
かけてくださいと促されて、彼の向かいに腰をおろす。