玻璃の向こう
大学で工芸の授業を受けて、ガラスの資料を読んだときに、あれはプレスガラスというものだと知りました。
あのコップのことを思い出すと、夏の陽射しや、蝉の声や、祖母の優しい声や、コップを見つめて不思議な気持ちになっていた幼いころの自分の姿や、そんなことがよみがえって溢れてくるんです。
祖母は亡くなって、家ももうありません。あのコップたちはどうなったのか・・・たぶん処分されてしまったんでしょうけど。一般的にはなんの価値もないものなので。
ただわたしにとっては、かけがえのない幼いころの思い出で、美しい宝物なんです。
あのコップのことを思い出すと、夏の陽射しや、蝉の声や、祖母の優しい声や、コップを見つめて不思議な気持ちになっていた幼いころの自分の姿や、そんなことがよみがえって溢れてくるんです。
祖母は亡くなって、家ももうありません。あのコップたちはどうなったのか・・・たぶん処分されてしまったんでしょうけど。一般的にはなんの価値もないものなので。
ただわたしにとっては、かけがえのない幼いころの思い出で、美しい宝物なんです。