俺が甘くなるのはお前だけ。
さすがに、重症だよな俺。
だけど、ひまりが悪いんだ。
信じられないぐらい可愛いのが。
「ぜっ、絶対聞こえてるじゃん!!」
「いいから言って」
俺がそう言ったら顔をすごく赤く染めて、上目遣いで、
「そ、奏汰......好きだよ?」
なんて可愛すぎることを言った。
自分で言わせておいてなんだと思う。
こんなに可愛いなんて聞いてない。
それは、反則だって。
「可愛すぎ」
俺がそんなことを言うだけでもっと照れるひまり。
ずっと、我慢してた理性がふっ飛んで。
ひまりの折れそうな腕を掴んで抱き寄せた。