すきだよ、先輩。


二人で空いたベンチに腰掛けた。周りにもちらほら生徒たちがいた。緑が多く、とても空気がよく感じる。

「ところで、さっきの告白って本当なの?」

「え?」

「泉くんと言い合ってたけど」

「あ~、本当なの。勢いで」


そう言って、私は朝の出来事を凛ちゃんに話した。


「先輩、やることがかっこいいね~」

「私もびっくり。なんだろう、先輩が触れた?触れたっていうか、なでるとかそうじゃないけど、なんかもうかっこよくて・・・。ビビッときたというか、ん~急に息が苦しくなって、心臓がばっくばくになったの!」

「ふふっ、ひかるちゃん面白いね」

「面白い?!でも、洸太郎の言う通り、わたし何も考えずに告白しちゃったし、やっぱりそういうのってダメなのかな」

「ダメではないんじゃない?泉君も、ひかるちゃんが心配なんだよ」



< 15 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop