すきだよ、先輩。
二人で空いたベンチに腰掛けた。周りにもちらほら生徒たちがいた。緑が多く、とても空気がよく感じる。
「ところで、さっきの告白って本当なの?」
「え?」
「泉くんと言い合ってたけど」
「あ~、本当なの。勢いで」
そう言って、私は朝の出来事を凛ちゃんに話した。
「先輩、やることがかっこいいね~」
「私もびっくり。なんだろう、先輩が触れた?触れたっていうか、なでるとかそうじゃないけど、なんかもうかっこよくて・・・。ビビッときたというか、ん~急に息が苦しくなって、心臓がばっくばくになったの!」
「ふふっ、ひかるちゃん面白いね」
「面白い?!でも、洸太郎の言う通り、わたし何も考えずに告白しちゃったし、やっぱりそういうのってダメなのかな」
「ダメではないんじゃない?泉君も、ひかるちゃんが心配なんだよ」