すきだよ、先輩。


「じゃあ、降りるね。また明日」

「うん!メッセするね~!」

私はスマホを持ちながら手を振った。凛ちゃんもスマホを指差して、ニコッと笑って頷いていた。

入学して初めてできた友達が凛ちゃんでよかったな、と私は凛ちゃんの笑顔を見ながら思うのだった。

「ひかる、友達できてよかったな」

「何、いきなり」

「いや、中学の同級生とかと案外違う高校選んでたから、お前。」

「そういう洸太郎こそ、私の真似して同じ高校にしたんでしょう!もう洸太郎の面倒なんて見ないからね~」

「面倒見てるのはどっちだよ!」


中学の同級生と違う高校にした理由は、ただ単にここの制服が可愛かったから。本当にただそれだけの理由。この制服が着たくて、頭悪いけど、なんとか奇跡的にはいれたし、結果オーライだよ!


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