すきだよ、先輩。
「のぞき見なんて趣味悪い」
「自分でもそれは反省してます」
「反省?じゃあなんで見てるんだよ」
「先輩がかっこよかったからです。かっこいいことは罪ですね。しかも先輩の告白の断り方、あれじゃあ諦めきれませんよあの人」
「でも断ってるつもりだし、それに敵を作らなくて済むからいいだろ。お前こそ、その夢見がちな脳内なんとかしろ。俺のこと、知らないのに好きとか簡単に言いやがって」
「簡単なんかじゃないです!ビビッと来たんです。先輩、わたしのこと教室まで連れてってくれるし、花飾りくれたじゃないですか、優しかったです、先輩」
私は少し照れながら、先日の恋に落ちた経緯を話す。それに対して、先輩は呆れたような目をしている。