すきだよ、先輩。


▼ ――洸太郎 side――


――パタン


保健室から出て、扉を閉める。一人静かに息を吐いた。


――俺、何してんだよ。さすがにあれは、引くだろ。人差し指にキスって・・・。

さっき俺がした行動を思い出し、ひかるの顔を思い出す。ひかるは目を丸くし、何が起きているのか理解できていない様子だった。

俺がどうしてあんな行動をしたかって?そんなの言うまでもないよな。


――俺はずっとひかるのことが好きだから。


幼いころは、幼稚園も一緒で近所だったこともあり、親同士も仲がよく、それでいつも一緒に遊んでいたわけであって、その時は恋心なんてものは抱いてなかった。


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