月杜物語
ハイパーエネルギー炉開発!
あたしは女の子だ。
そして、窒素ガスで室内を密閉してる。予圧空気を吸いながら。
月の都市の一画。
「窒素ガスで与圧された空間はどうなるのでしょうね」
「うむ。この時代はハイパーフィールドやエネルギー嵐は発明されておらぬ」
と西行寺花蓮がいう。
電力コンテェルンのお嬢さまが花蓮である。
ふわふわした植物の成長。ふと西行寺花連は微笑んだ。
「ハイパーエネルギー炉と蒸気タービンを併設するようなものだよ」