月杜物語
シフト
[シフト]
あたしはシフトのコンソールのパネルを操作する。
B017地区のトンネルで起きた倉庫火災だ。
三十台近くのシフトが装備を換装しながらトンネルで救助作業にあたる。
西行寺花蓮がシフトの操縦席で傍らに座り、シフトのモニタにうつされた火災現場を見ている。緊張が表情に走っている。
「ふむ。エンタルピーの解放だな」
「そりゃ、そうでしょう。
金属鉄の粉塵と地区内の酸素が接触しているのですから」
シフトの無線通信機に割り込み受信が入る。
「こちらは環境局。
環境局からの警告通信です。
B17地区全域の酸素遮蔽を35秒後に開始します」
「カウントダウンを開始。
34
33
32
シフト人員は待避作業に移行してください」
あたしはシフトのコンソールのパネルを操作する。
B017地区のトンネルで起きた倉庫火災だ。
三十台近くのシフトが装備を換装しながらトンネルで救助作業にあたる。
西行寺花蓮がシフトの操縦席で傍らに座り、シフトのモニタにうつされた火災現場を見ている。緊張が表情に走っている。
「ふむ。エンタルピーの解放だな」
「そりゃ、そうでしょう。
金属鉄の粉塵と地区内の酸素が接触しているのですから」
シフトの無線通信機に割り込み受信が入る。
「こちらは環境局。
環境局からの警告通信です。
B17地区全域の酸素遮蔽を35秒後に開始します」
「カウントダウンを開始。
34
33
32
シフト人員は待避作業に移行してください」