花言葉に想いをのせて
「昨年異動になってしまって、貴女に直接別れを言えず、ワスレナグサの花言葉に頼ってしまいました。またここに戻ってくることができたら言おうと心に決めていたんです。薔薇の力も借りたけど、1番は自分の言葉で…」

「……あなたの想いは十分伝わっています。とても嬉しいです」

今度は私の番。
彼に桃の花を差し出した。

「私の返事は、桃の花の花言葉です」

「……“私はあなたの虜”」

「はい」

「つまり…」

「よろしくお願いします」

そう言って微笑むと、ぎゅっと抱きしめられた。

「今、すごく幸せです!」

「私もです」

ふわりと桃の花の甘い香りがする。

その香りに包まれながら、

甘くやさしい口づけをした。
< 16 / 16 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:13

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

先生と双子と幼馴染と。

総文字数/40,631

恋愛(逆ハー)81ページ

表紙を見る
桜咲く季節がめぐる瞬間(とき)

総文字数/6,024

恋愛(純愛)20ページ

表紙を見る
青いスカートに着替えたら

総文字数/1,545

恋愛(キケン・ダーク)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop