オニゴッコ
そう判断した私は急いで踵をかえした。

やばいやばい、このままじゃ死ぬ…。

ヒュンと何かが私の横を通り過ぎた。

微かに感じる頬の痛み。逃げながら恐る恐る頬に手をあててみると、そこには切り傷ができていた。

「ツギハ…ハズサナイ…」

確かにそう聞こえた。

もしかして、あいつが武器を投げたの…!?

どうすればいい、どうすれば…!

しかし、逃げ込んだ先は行き止まりだった。

「戦うしかないのか…」

自分のデスサイズを手に持ち、オニと向かい合う。

「え…?」
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