オニゴッコ
ミサの家に着いた私は家へとあがらせてもらった。

どうやら、ミサの両親曰くミサはまだ寝ているようだった。

「ミサ~?」

そっとドアを開けて部屋に入る。

そこにはベッドでスヤスヤと眠るミサの姿があった。

「ミサ、起きて」

ミサの体を揺らしながら私は声をかけ続ける。

「んぅ……メアリ……?」

「起きた?おはよう」

「おはよ…なんでうちにいるの?」

ふわぁ、と欠伸をしながら体を起こすミサに私は少し呆れた。

呑気すぎでしょ、ほんと……すごいわ……。

「おばさんにあげてもらったの。ついでに起こしてくれって頼まれたし」

「ふぅん……それで、なんの用?」
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