もう一度〜あなたしか見えない〜
③
私は会社を強引に定時であがると、買い物を済ませ、一目散に帰宅した。
今日は何時になっても、夫の帰りを待つと決めていた。とにかく夫と話をしたかった。
彼と一線を越えてしまってから、でも私達夫婦の関係は崩壊してはいなかった。会話もあったし、夜の夫婦生活もなくなったわけじゃない。
彼とは2週間に1度飲みに行き、そして結ばれるということが定番化して行った。
だけど、それで夫と別れて、彼と・・・なんてことは本当に1度も考えたことはない。もし彼にそれを求められたとしても、キッパリと拒否した。そのことには自信がある。
生涯添い遂げるのは夫、そのことに疑問を感じたこともなかった。今にして思えば、虫のいい話だけど。
だから、夫には絶対に知られないように、努力した。携帯のメールは使わない、携帯を自宅で必要以上にいじることはしなかったし、ロックもかけなかった。
帰宅時間が遅くなることが、極端に増えたこともなかったはずだ。2週間に1度の逢瀬、それ以上のペースになることは絶対的に避けていた。
絶対にバレるはずはなかった。だけど、夫は気付いていた・・・。
今日は何時になっても、夫の帰りを待つと決めていた。とにかく夫と話をしたかった。
彼と一線を越えてしまってから、でも私達夫婦の関係は崩壊してはいなかった。会話もあったし、夜の夫婦生活もなくなったわけじゃない。
彼とは2週間に1度飲みに行き、そして結ばれるということが定番化して行った。
だけど、それで夫と別れて、彼と・・・なんてことは本当に1度も考えたことはない。もし彼にそれを求められたとしても、キッパリと拒否した。そのことには自信がある。
生涯添い遂げるのは夫、そのことに疑問を感じたこともなかった。今にして思えば、虫のいい話だけど。
だから、夫には絶対に知られないように、努力した。携帯のメールは使わない、携帯を自宅で必要以上にいじることはしなかったし、ロックもかけなかった。
帰宅時間が遅くなることが、極端に増えたこともなかったはずだ。2週間に1度の逢瀬、それ以上のペースになることは絶対的に避けていた。
絶対にバレるはずはなかった。だけど、夫は気付いていた・・・。