可愛い猫とノヴェルと腹黒リーマン。
「トイ商事は、猫のペットショップを開いている。

しかし大学とのつながりは羨ましいな」と黒田さん。

一週間後、サラリーマンである、黒田さんが運転する車で海岸の漁港に向かうノヴェルたち。

ノヴェルは地域猫の世話には反対していた。
それは地域猫は去勢しても人間側の餌の供給や捨て猫がある限り、個体数が減らないからだ。

同時に、ノヴェルは急進策にも反対していた。

「地域猫は問題ですよ」
「だが保護団体は、ペットフードの顧客層で熱心な猫好きで愚かだ。

利用出来る可能性はあるだろ?」

「われわれ、保護団体を徐々に規制するべきだと考えています」

「ノヴェルはどうしたいんだ?」

「自然淘汰ですよ。
地域猫も自然淘汰されるべきだ」とノヴェル。

「可愛い猫を?」

「地域猫には同情はしますが、自然社会にとっては歪(いびつ)です」

「ふむ」と黒田さん。

海辺についた。



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