鳴る星の彼方
ふいに響いた声にビクリと肩を揺らせ、そっと見ると、朝倉くんがキラキラとこちらを見ていた。

「朝倉くん、そんなに成績悪くなかったよね?」

驚きと冷や汗で何も言えない私の代わりに、遠田くんが聞いてくれる。

「うーん、悪くも無ければ良くもないって感じなんだよねー。けど、次のテストの結果が良かったら、小遣いアップって言われてんだ!だから頼む!」
「いや、あの、でも……」
「いいじゃん!一緒にやろーよ!」

どうにかしてやんわりと断ろうとした私に反して、絵里が明るく言う。
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