鳴る星の彼方
「……」
「いつもそうなの。仲良くなりたいのに、緊張して話せなくなる。冷たい態度取っちゃって……誰かを、傷付けたい訳じゃないの」

こんな私が、本当に嫌い。

じわりと視界がぼやけて、慌てて顔を伏せた。
そのせいで、かけているメガネのレンズに、ぱたりと雫が1つ、落ちた。

「……ごめんなさい、朝倉くん」
「そこはさ、」

ぼやけた視界の端に、何か白いものが写った。ティッシュだ。
差し出している手を追うと、朝倉くんのものだった。

「そこは、『ごめんなさい』じゃなくて、『仲良くなって欲しい』って言って欲しいな」
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