鳴る星の彼方
ティッシュを受け取って、涙を拭く。

「大丈夫だよ」
「え……?」
「人と関わる事って勇気がいる。傷付けたらどうしよう、失望されたらどうしようって」
「……」
「でも、怖いのは浅本さんだけじゃない。俺だっていつも、迷ってばっかだ」

意外に思って、朝倉くんを見つめる。
あんなに毎日、沢山の人に囲まれてるのに。いつも笑顔の中心にいるのに。

「意外だって思った?」
「っ!」

くすくすと、朝倉くんが笑う。

「人を傷付けないように。俺と関わったら楽しいなって、思ってもらえるように。考え無しに人と関わってる訳じゃないんだよ」
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