鳴る星の彼方
だからさ、そんなに自分の事、嫌いにならないでよ。

そう言う朝倉くんは、私の事を優しく見つめていて。
ぎゅっと唇を噛み締めた。

「あーっ!!ちょっと陽介くん、何由衣の事泣かせてんの!?」
「えっ!?いやこれには深い訳が!!」
「どういう訳よ、ちゃんと説明してくれるんでしょうね!?」

さっきまで遠田くんと言い合いしてたくせに、絵里が飛んできて朝倉くんにガミガミと怒り始めた。

「………ふふっ」
「……へ?」
「あははは!!」

あたふたしている朝倉くんを見ると、おかしくなって。
私は口に手を当てて笑った。
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