初めまして、大好きな人
好きという気持ち




パチッと目を開けると、見知らぬ天井が顔を出した。


すぐには起き上がれずに、
目だけをぐるぐると動かしてみる。


それでも視界に広がるのは白い天井だけ。


ゆっくりと上半身を起こすと、頭に衝撃が走った。


酷い頭痛だった。


頭を押さえて目を閉じると、それは数分で治まった。


ゆっくりと目を開けて辺りを見渡すと、
やっぱり知らない部屋が広がる。


真っ白な部屋だった。


その中にひと際目立つものがある。


真っ青なノートだった。


私はテーブルの上に置かれたそれを手に取って、
まじまじと見つめた。


何の変哲もないただのノート。
表紙には、「MEMORe:」と書かれている。


恐る恐るノートを開いてみた。
一番最初のページには文字がびっしりと並んでいて、
最初の行には日付が書かれていた。


十二月一日か。
棚の上に置かれた電子時計を見上げると
今日は十二月七日だった。


つまりは六日前の日記。


私、こんな日記を書いた覚えはないけれど、
これは一体何だろう。


まずこの部屋自体、見覚えがない。


夢でも見ているのかな。
ここはどこだろう。
これは私が書いたものなのかな。


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