「好き」「好き」「大好き」伝えたくて。~ライバルは親友~
「よし、帰ろ」
下駄箱から校庭に出ると、いろんな部活の掛け声が聞こえる。
「みんな、頑張ってるんだなぁ」
ちなみに私は帰宅部。
校門に向かって歩いていると、コロコロ、と目の前にボールが転がってきた。
「……サッカーボール」
ボールを拾って持ち主を探す。
すると遠くの方から声が聞こえた。
「すいませーん」
後ろを振り返ると片手を挙げて走ってくる……
「た、たたた、たか………!」
高木くん……っ!!
「あれ、藤原の友達だ」
“藤原の友達”……か。
そっか。私は絢香の友達であって、高木くんから見たら友達の友達。
「ありがとね」
高木くんはニカッと笑って私からボールを受け取った。
「……はい」
高木くんの背中が小さくなっていく。
下駄箱から校庭に出ると、いろんな部活の掛け声が聞こえる。
「みんな、頑張ってるんだなぁ」
ちなみに私は帰宅部。
校門に向かって歩いていると、コロコロ、と目の前にボールが転がってきた。
「……サッカーボール」
ボールを拾って持ち主を探す。
すると遠くの方から声が聞こえた。
「すいませーん」
後ろを振り返ると片手を挙げて走ってくる……
「た、たたた、たか………!」
高木くん……っ!!
「あれ、藤原の友達だ」
“藤原の友達”……か。
そっか。私は絢香の友達であって、高木くんから見たら友達の友達。
「ありがとね」
高木くんはニカッと笑って私からボールを受け取った。
「……はい」
高木くんの背中が小さくなっていく。