「好き」「好き」「大好き」伝えたくて。~ライバルは親友~
「はいはい帰りますよ」


靴を持ちながら絢香が言う。


「「はいー」」


最近は星くんを入れた3人で下校している。


絢香が星くんと幼なじみということで、私も気づけば仲が良くなっていた。


絢香を真ん中に3人並んで帰る。


「夏休みって楽しいことたくさんあるよねー」


絢香がニコニコしながら言う。


「花火大会に夏祭り。プールとか海とかかき氷食べたり!」


左手で数えながら言う。ほんとに楽しみだなぁ。


「水野、他にもあるよ」


と言ったあと、星くんは自分のことを指さす。


「え、えーっと……?」


「あ!水泳か?」


絢香が星くんの方を見る。


「水泳……?」


水泳……。星くん…水泳……?


「あれま!まだ言ってなかったか」

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