「好き」「好き」「大好き」伝えたくて。~ライバルは親友~
星くんは左手を頭の後ろにやりながら照れくさそうに言った。


「俺ね……水泳で全国出てんの」


全国……ぜ、ぜぜぜ全国!?


「え、全国大会ってこと!?」


「そう、夏に大会があんだよなー」


で、と言い私たちの方を見る。


「大会、見に来てくれるよな?」


「もちろん」


絢香に続いて言う。


「行く行く、見たい!」


星くんは、よっしゃあ頑張るぞ、と言いガッツポーズを作った。


「じゃあねー!」


もう分かれ道だ。この2人と話してると時間があっという間に過ぎてしまう。


この大きな木から道は2つに分かれる。


絢香と星くんは左。私は右。


「バイバイ」


「じゃあな!」


絢香は顔の横で手を振り、星くんは手を高く上げ、横にブンブン振っていた。


1人になった瞬間、蝉の声が嫌というほど聞こえてきた。


夏休み。3人でいろんなところ行きたいなぁ。


それから……高木くんと会えたりしないかな。

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