「好き」「好き」「大好き」伝えたくて。~ライバルは親友~
そんな私ができることといえばスポーツと勉強ぐらい。


絢香みたいに美人でもないし憧れられる人でもない。


こんな私が絢香と仲良くできて幸せ者だと毎日実感する。



図書室に入った瞬間、廊下とは世界が変わったように静かな空間に包まれる。


この図書室の雰囲気が好き。


「空いてる……!」


窓側の前から2番目の席。そこは私の特等席。


椅子に座り、リュックから本を出す。


しおりが挟んであるページを開くけど、目が勝手に窓の方に向いてしまう。


「あ……いた」

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