「好き」「好き」「大好き」伝えたくて。~ライバルは親友~
ボールを魔法のように操って、そのままゴールへシュート……!


みんなとハイタッチして笑う君。


そう、私はあの笑顔に恋をしたの。


高木亮(たかぎ りょう)……くん。


サッカー部に入っていて、私は高木くんがシュートしたのを何度も見ている。



4月。私は初めて図書室に来て、たまたま空いているこの席に座った。


本が好きだからいつもは集中しすぎちゃって、時間を忘れちゃうぐらいなんだけど、あの日は全く集中出来なかった。


ふと窓の方を見ると無邪気に笑う君がいたから。


なぜか私はその笑顔に見とれてしまって、いわゆる……


“一目惚れ”


をしてしまった。


その日はずっとサッカー部を見ていて、気がづけばサッカー部は校庭に向かって挨拶をしていた。

その瞬間図書室の担当の人に声をかけられて、もうすっかり暗くなってしまっていたことに気がついたほど。

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