「好き」「好き」「大好き」伝えたくて。~ライバルは親友~
ぜんっぜん知らなかった……。


だから絢香、名前も学年も知ってたのか。


「……みたい」


高木くんが小さい声で言うからなんて言ったか聞き取れない。


でも確実に私の方を見ている。


「は、はい?」


「犬みたい」


……犬っ!?


「初対面の人に会うと怖がってご主人様の後ろに隠れて、犬みたいに走り回ってたから俺にもぶつかったんだろ?」


笑って言った後、あ、と高木くんは付け足した。


「あの、ちーいさい犬ね」


からかうような目で私のことを見る。


「私、小さくないですっ」


「よく言えんね、俺と何センチ差かな」


思え
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