略奪的なその恋に、本気の愛を見つけた

ぐすっと鼻をすすると、遼太郎くんを睨みつける。

「遼太郎くんの嘘つき。私のこと泣かせ過ぎ。幸せが嬉しすぎて泣けちゃうよ。」

「え～。だからそれは反則だってば。」

苦笑いしながらも目尻を拭ってくれる遼太郎くんに、また更に胸がきゅんとなった。

幸せだと言葉にできること。
胸がいっぱいでぎゅうぎゅうなること。
それが何よりも幸せだという証拠。

「遼太郎くん、愛してる。」

自然と口からこぼれ出た。

明日はきっともっと幸せ。
そうやって、愛を積み重ねていくんだね。


【END】