略奪的なその恋に、本気の愛を見つけた
江藤くんに手を引かれて連れて来られたのは、ディズニーランド内にあるレストランだった。

「お腹すいたでしょ?」

そう言って、事も無げにエスコートされる。
店内は混んでいるのに、予約をしておいてくれたらしく、すぐさま案内された。

あちらこちらにミッキーのマークが施され、ディズニーファンじゃなくとも心がウキウキしてくる。
もうすでに魔法がかかったかのようにテンションは上げ上げだ。
運ばれてきた料理も、美味しそうは元より可愛い。

「すごい!可愛い!食べるのもったいない!」

「凝ってるよね。写真撮っておこう。」

「あっ、私も!」

いそいそとスマホで料理の写真を撮る。
カシャッと小気味いいシャッター音を耳に、スマホの画面に写る料理を見て自然と笑顔になった。

そういえば、料理の写真を撮るなんて初めてだなぁ。
いい思い出になるし、楽しい!
< 77 / 101 >

この作品をシェア

pagetop