敵役令嬢はラスボスに求婚される。

異変

初めてスーナンについた日から早くも10日が過ぎた。
まだまだわからないこと失敗することはあるけれど、少しずつ慣れてきた。

一日休みの日は町に出てもいいと言われているけれど、二人を貫徹させといてそんなことできるはずもなく、鍛錬と勉強をして過ごしていた。
食事は手が空いてる人が作ることになっているので、せめて料理くらいはと疲れの取れるメニューを考えていた作っている。

初めてここに来て料理を作った時に
「パートナーが料理上手だと、士気があがるねー。野郎だけだとこうはいかないならな。」と、ナルさんに褒めていただいた。
別に料理上手ではないんだけど、せめてこれくらいはと、母に教えこまれた。

それから、誰かに美味しいと言ってもらえることが嬉しくて、できるだけ私が料理をしようと思い食事を作っている。