敵役令嬢はラスボスに求婚される。
その、言葉にサビルズ族のみんなのザワメキが大きくなった。
「何が、同盟だ!!」「不可侵条約だと、ふざけるな!」「お前たちが、過去に我々に何をしたのか忘れたのか!!」
とたんに、ありとあらゆる罵声が飛んだがテシ族長が、何も言わなかったので気にせず続けた。
「過去、我が国が貴方方サビルズ族に対し行った愚行は、知っています。そのことに対し今尚、双方の溝が埋まっていないこともです。しかしながら、このまま互いに恨み、憎みあっていても私達に未来などありません。お互い以上の大きな敵がいるのに、睨み合っている時ではないのです。」
彼らは、クレシア国を深く憎んでいる。かつて、クレシア国は、領土拡大のため様々な民族を合法的に統合した。同意した民族には好意的に接したが、反発した民族に対し徹底的に民族根絶やしにしようとしたのだ。その民族の一つにサビルズ族も含まれている。今の国王から2代前の王の時代の話だ。それから両者の憎しみ合う関係が今日まで続いている。
「小娘、お前どこでサルスーン帝国とのことを知った。」
テシ族長が、険しい顔をしている。核心を付く話などしていないのに、私が知っていることを察知したのだろう。
「何が、同盟だ!!」「不可侵条約だと、ふざけるな!」「お前たちが、過去に我々に何をしたのか忘れたのか!!」
とたんに、ありとあらゆる罵声が飛んだがテシ族長が、何も言わなかったので気にせず続けた。
「過去、我が国が貴方方サビルズ族に対し行った愚行は、知っています。そのことに対し今尚、双方の溝が埋まっていないこともです。しかしながら、このまま互いに恨み、憎みあっていても私達に未来などありません。お互い以上の大きな敵がいるのに、睨み合っている時ではないのです。」
彼らは、クレシア国を深く憎んでいる。かつて、クレシア国は、領土拡大のため様々な民族を合法的に統合した。同意した民族には好意的に接したが、反発した民族に対し徹底的に民族根絶やしにしようとしたのだ。その民族の一つにサビルズ族も含まれている。今の国王から2代前の王の時代の話だ。それから両者の憎しみ合う関係が今日まで続いている。
「小娘、お前どこでサルスーン帝国とのことを知った。」
テシ族長が、険しい顔をしている。核心を付く話などしていないのに、私が知っていることを察知したのだろう。