敵役令嬢はラスボスに求婚される。
数分前、スーナンのやぐらが立っている場所まで馬でかけていくと、ヴィアーヌさんとナルさん、それ以外の青の騎士団の騎士たちも武装していた。
私を見るやいなや、ヴィアーヌさんとナルさんはかけよってきた。
「レイトアーノ!!どこに行っていたんだ!!!帰ってきたらお前がいないから、何かあったのかと。」
ヴィアーヌさんが、怒ってるような心配してるような顔をして、迫ってきた。
「す、すみません。」
「お前!怪我をしてるじゃないか。」
近くまで迫ってきたヴィアーヌさんに、首元の怪我を見つけられてしまったらしい。
「落ち着いてください。今から全てお話するので、一旦室内に入りましょう。」
私は、ヴィアーヌさんとナルさんをつれて宿舎に戻った。
すると中にはスラリと長い足を組み、顎に手を当ててこのあたりの地図を眺めているシアロン団長の姿があったのだ。
(絵になるなぁー)
なんて、間抜けなことを考えているとシアロン団長は、ゆっくりとこちらを向いた。
騎士とは思えぬ優雅な仕草。
「どうして団長がここにいらっしゃるんでしょうか。」
私は、ナルさんかヴィアーヌさんに尋ねたつもりだったが、シアロン団長本人が答えてくれた。
「近くに視察に来ていたときに、たまたまヴィアーヌから報告を受けた。新人が一人で見張りをしていると言うから、指揮を取るために来てみればその新人がどこにも見当たらず、今朝から捜索しようとしていたところだ。」
まるで、感情のない抑揚に冷たい眼差し付きで言われたので、えらくご立腹であることが伺えた。
私を見るやいなや、ヴィアーヌさんとナルさんはかけよってきた。
「レイトアーノ!!どこに行っていたんだ!!!帰ってきたらお前がいないから、何かあったのかと。」
ヴィアーヌさんが、怒ってるような心配してるような顔をして、迫ってきた。
「す、すみません。」
「お前!怪我をしてるじゃないか。」
近くまで迫ってきたヴィアーヌさんに、首元の怪我を見つけられてしまったらしい。
「落ち着いてください。今から全てお話するので、一旦室内に入りましょう。」
私は、ヴィアーヌさんとナルさんをつれて宿舎に戻った。
すると中にはスラリと長い足を組み、顎に手を当ててこのあたりの地図を眺めているシアロン団長の姿があったのだ。
(絵になるなぁー)
なんて、間抜けなことを考えているとシアロン団長は、ゆっくりとこちらを向いた。
騎士とは思えぬ優雅な仕草。
「どうして団長がここにいらっしゃるんでしょうか。」
私は、ナルさんかヴィアーヌさんに尋ねたつもりだったが、シアロン団長本人が答えてくれた。
「近くに視察に来ていたときに、たまたまヴィアーヌから報告を受けた。新人が一人で見張りをしていると言うから、指揮を取るために来てみればその新人がどこにも見当たらず、今朝から捜索しようとしていたところだ。」
まるで、感情のない抑揚に冷たい眼差し付きで言われたので、えらくご立腹であることが伺えた。