敵役令嬢はラスボスに求婚される。
振り返ってみると、やっぱりシアロン団長が立っていた。
「何をしている。」
清々しい朝に似合わない冷徹な声で、挨拶もなしに尋ねられたので、満面の笑みで昨夜の徹夜を含めちょっとした仕返しをしてやろうと思った。
「おはようございます!!団長。」
挨拶できないのか?教わらなかったか?あ?
と言う思いを込めての、おはようございます。
団長は、眉をしかめつつ
「…おはよう。」
と、目をそらしつつ呟いた。
不覚にも、ちょっと可愛いと思ってしまった。
「明け方に窓を開けたら気持ちよかったので、何時もより少し早い鍛錬をしようと思ってお庭を拝借してました。何か都合の悪いことでもお有りでしたか?」
笑顔を保ちつつ、有無を言わさぬように問いかける。
「いや、…部屋を覗いたら姿が見えなかったから、逃げたのかと思っただけだ。」
「報告書も始末書もちゃんと出来てます。」
「何をしている。」
清々しい朝に似合わない冷徹な声で、挨拶もなしに尋ねられたので、満面の笑みで昨夜の徹夜を含めちょっとした仕返しをしてやろうと思った。
「おはようございます!!団長。」
挨拶できないのか?教わらなかったか?あ?
と言う思いを込めての、おはようございます。
団長は、眉をしかめつつ
「…おはよう。」
と、目をそらしつつ呟いた。
不覚にも、ちょっと可愛いと思ってしまった。
「明け方に窓を開けたら気持ちよかったので、何時もより少し早い鍛錬をしようと思ってお庭を拝借してました。何か都合の悪いことでもお有りでしたか?」
笑顔を保ちつつ、有無を言わさぬように問いかける。
「いや、…部屋を覗いたら姿が見えなかったから、逃げたのかと思っただけだ。」
「報告書も始末書もちゃんと出来てます。」