敵役令嬢はラスボスに求婚される。
朝食を済ませ朝の朝礼のため8時には訓練場に集合していなければならない。
いつもなら各団どこかの副団長や幹部組から挨拶と各団団長より預かった日程の発表をされる。その後は各団での朝礼ミーティングになるのだけど地方や国境警備に当たっている青の騎士団の騎士たちは普段ここにはいない。

今日はその、団の所属決めともあり下っ端組はえらく静かだ。
しばらくして、朝礼台に赤の騎士団長…つまりはお父様なんだけど、団長自らが登壇した。
これは、騎士採用試験に受かったとき以来の光景だ。
基本的に騎士団長は、忙しいく朝の朝礼時は王宮の方の朝礼に出席するためこちらには顔を出せないのである。
それだけ、団決めは騎士にとって重要なことなのだ。
一度配属された団からは、特別な理由がない限り他の団に移ることはできない。

「諸君、今日は新人騎士達の所属を決定する日である。この3年間の訓練や実践の成果などに基づき、本人の希望も踏まえた上で最も適当な団に所属してもらう。異論は受け付けない。」
< 6 / 40 >

この作品をシェア

pagetop