敵役令嬢はラスボスに求婚される。
流石騎士団長と言うか、威厳と貫禄が全く違う。
そこに在るだけで空気が張り詰める。
「それでは、発表してゆく。名前を呼ばれたものは、所属先の団長の前に並ぶように。」
「ヨーレイン・シーザルス、緑の騎士団。サリアネド・ラトリアン、紫の騎士団。……………」
張り詰めた空気の中、赤の騎士団長の声と新人たちの返事だけが響く。
5分位たった頃私の名前が呼ばれた。
「レイトアーノ・ソランティア、」
(何処でもいいけど、赤は止めろ。王宮警備、王族警護なんてたまったもんじゃない。)
心の中でそれだけを願った。
「青の騎士団」
「……っはい!」
シッャーー!!
心の中でガッツポーズを決めた。王宮から遠く、セトワール王子とヒナコの恋路に巻き込まれる確率もうんと少ない。
待ってて!私の平和な生活!!
心躍らせながら青の騎士団の列に並んだ。
そこに在るだけで空気が張り詰める。
「それでは、発表してゆく。名前を呼ばれたものは、所属先の団長の前に並ぶように。」
「ヨーレイン・シーザルス、緑の騎士団。サリアネド・ラトリアン、紫の騎士団。……………」
張り詰めた空気の中、赤の騎士団長の声と新人たちの返事だけが響く。
5分位たった頃私の名前が呼ばれた。
「レイトアーノ・ソランティア、」
(何処でもいいけど、赤は止めろ。王宮警備、王族警護なんてたまったもんじゃない。)
心の中でそれだけを願った。
「青の騎士団」
「……っはい!」
シッャーー!!
心の中でガッツポーズを決めた。王宮から遠く、セトワール王子とヒナコの恋路に巻き込まれる確率もうんと少ない。
待ってて!私の平和な生活!!
心躍らせながら青の騎士団の列に並んだ。