敵役令嬢はラスボスに求婚される。
青の騎士団長、別名氷の騎士団長。名前は確か……シアロン・ラジエータ。年齢26歳、団長の中では最も若い。いや、若すぎる。他の団長40代前後なのに一人だけお肌ピチピチ。金色の長髪を無造作にサイドで結び、切れ長の目にスッと通った鼻筋。なんて整ったお顔。なのに、それを台無しにする冷徹さ。カッコイイのに、どちらかと言うと悪役サイドっぽい雰囲気、醸し出してるんだよね。
そんな風にジッと団長様を観察してたせいで目があってしまった。
(ドキッ)
「………」
いや、間違えた。この場合の擬音は(ドギッ)だ。
ドキッなはずがない。
一人でツッコんでる間にいつの間にか視線はそらされていた。
赤の騎士団長が全員の所属を伝え終えて、私達は各団でミーティングに参加させてもらった。
ミーティング場所へ、移動中後ろからトントンと肩を叩かれた。振り向くとそこに、シーナがいて驚いた。
「えっ!?何でシーナがいるの?」
びっくりして尋ねると
「ひどいなー、友達の所属先くらい聞いとけよ。」
と、叱られたあとに
「まぁ、レイが青の騎士団希望するんなら俺もそうしよーかなって思って。あと、手柄さえ上げれば手っ取り早く昇進できるなと思って」
ニヤッと笑って答えた。
最後の理由が本音だな。赤の騎士団は王宮よりだから、爵位が優遇されるし平民は出世しづらい。赤ほどでは無いけれど緑だと、平民出身は片田舎の警備につかされたり紫だと重要な任務を与えられず出世しづらいと聞いたことがある。
そういう格差はどうかと思うけど、シーナ自身はあまり気にしていないので、私も何も言わないでいる。
そんな風にジッと団長様を観察してたせいで目があってしまった。
(ドキッ)
「………」
いや、間違えた。この場合の擬音は(ドギッ)だ。
ドキッなはずがない。
一人でツッコんでる間にいつの間にか視線はそらされていた。
赤の騎士団長が全員の所属を伝え終えて、私達は各団でミーティングに参加させてもらった。
ミーティング場所へ、移動中後ろからトントンと肩を叩かれた。振り向くとそこに、シーナがいて驚いた。
「えっ!?何でシーナがいるの?」
びっくりして尋ねると
「ひどいなー、友達の所属先くらい聞いとけよ。」
と、叱られたあとに
「まぁ、レイが青の騎士団希望するんなら俺もそうしよーかなって思って。あと、手柄さえ上げれば手っ取り早く昇進できるなと思って」
ニヤッと笑って答えた。
最後の理由が本音だな。赤の騎士団は王宮よりだから、爵位が優遇されるし平民は出世しづらい。赤ほどでは無いけれど緑だと、平民出身は片田舎の警備につかされたり紫だと重要な任務を与えられず出世しづらいと聞いたことがある。
そういう格差はどうかと思うけど、シーナ自身はあまり気にしていないので、私も何も言わないでいる。