恋の餌食 俺様社長に捕獲されました

「一樹さん、すごいです」


梓には感嘆の言葉しかない。


「ちょっと貸していただけますか?」


一樹にもう一度実演してもらい、計三回見たが、解答は得られなかった。
あとは、自分でやってみるしかないだろう。

再び知恵の輪に夢中になった梓を、一樹は微笑ましいものを見るように温かい眼差しを送っていた。

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