代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉
「ちょっと〜!イケメン過ぎて連れて来ちゃった」
家で待っていた女も慌てて俺を見に来る。
「わ、マジだ。プリン屋さん格好良すぎる!」
これが宅飲み仲間!?
「ちょっと紗和!起きてるの?あ、あがってください、狭いとこですけど〜」
本当に、紗和の家なんだよな!?
姿見るまでは不安が過ぎる。
「ん〜」と奥から声がして千鳥足で登場したスウェット上下の女………
ほんのりピンク肌ですでに出来上がってる状態で目がトロンとしてて……
紗和だ………
俺を見て一瞬固まってすぐにエヘへと笑い出す。
「ヤダ、この子飲み過ぎ〜!」
「プリン頼んでたんなら教えときなさいよね〜」
「あ、いや、俺が勝手に持って来ただけ…です」
割って入るとすかさず金髪野郎が俺の腕を引っ張る。
「ヤダ、紗和に気があるの!?ダメよ、響也はわたしのものよ」
今は金髪野郎と見つめ合ってる場合じゃねぇんだよ。
「あれ!?」
急に俺に向かって紗和が近付いてきたけど足がもつれて倒れかかってきた。
抱きしめる形で支える。
初めて見る…酔ってる姿。
こんな近くで目がトロンとしてて笑いかけてくる。
「本当だ……イケメンだ……なんか……副しゃ…ちょみたい……」
ドキッとした。
支えていないと立ってられない状態まで泥酔していながら「私…苦手なんだよね…」と呟いて頭を預けてきた。