代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉
《逃れぬ愛、秘めた唇》
「嘘よ、嘘よ、嘘ーーーっ!!!」
何なの、このプリンはっ!?
レオや琴音ちゃんも苦笑い。
「もう一度言うけど、昨日、確かにこの人がここにこのプリンを持って来たの」
そう言いながらHIDAKAのホームページ出して写真見せてくる。
明らかにそれは副社長の写真。
顔面蒼白……失神寸前……
「ごめんね?わたしが勝手に電話出ちゃって面白そうだから会いに行ったら超絶イケメンだったから血が騒いじゃって連れてきちゃったの……まさか副社長だとは知らなかったのよぉ〜!」
オイオイ泣くレオをヨシヨシしながらなだめる。
泣きたいのは私だよ……
ハッとした。
「私っ、何もしてないよね!?副社長に失礼な事したりしてないよね!?」
急によそよそしくなる2人に不安が過ぎる。
「2人は…ちゃんと記憶あるんだよね?全部教えて!包み隠さず!」
ニヤニヤしだす2人に目を閉じ腹をくくる。
「心の準備は良いな?」
「はい、一言一句聞き逃さぬ覚悟であります」
ベットの上に正座をし、意を決して目を開けた。
ん?レオが琴音ちゃんに抱きついてる。
え?え?
もしかして……私がレオ?
酔ってる真似をしながら「ここと〜ここと〜」って言い出した瞬間凍りつく。
最後のセリフは耳を塞ぎたくなった。
もう見てられない……オワタ。
再現しながらキュンキュンしてる2人と灰と化す私。
私はこのまま貝になりたいであります……