代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉
ようやく離れた唇。
これ以上はヤバい。
こんなセリフ、目を見て言えないな……
「試すような事してごめんなさい…」
「次はないから」
「はい……わかりました。じゃあもう行くね?」
「あ?これで終われると思ってんの?」
顔つきが一気に変わった。
え、怖い……どうしよう。
思った以上に怒ってる…!?
「えっと……でももう行かないと」
「これだけじゃ俺の気が済まねぇんだけど?」
「え……っ」
速すぎて抵抗すら出来ないキスの嵐をこの後受け止める事になる。
結局はこうなるんだよね。
挑発した私がバカだった。
2倍にも3倍にもなって返ってくるってわかってたはずなのに。
それなのに強く突き放せない私は、自分が思ってる以上に惚れてしまってるんだと思う。
理性には勝てたとしても…本能には従う他ない。
ズルズルと引き込まれていく感じに危険信号を灯しながらNOとは言えない自分が居た………