代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



そう貫き通すしかない。
でも、私が優柔不断な尻軽女だって思われるのは癪に触るから。
もうバレてる事だし隠す必要もないのかなって。



「私が心に決めてる人はただ一人なので」



データ入力を颯爽とこなしながら言うべき事は言う。
席まで立ってこっちに集まってくる先輩方に圧倒されるが、きっとこの言葉を待ってる。
結構ミーハーなんです皆さん……



誰?誰?とわかっていながら聞いてくるので手を止めて腹をくくる。



「皆さんが思ってる通り……好きですよ?No.2が」



潔く認める方がややこしくないのかも。
両手で口を押さえながら悶絶する先輩方に口外しないようお願いした。
バレバレだろうけども。



嗚呼、気が抜けない状況に自らしてしまった。



サヨナラ、私の穏やかなオフィスライフ……










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