代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉




後ろから抱き寄せて色んなところにキスしていく。
前にもやった事あるけどその時もめちゃくちゃ可愛かった。
よし、とことん邪魔してやる。
体をよじらせたり逃げる紗和をすぐに捕まえて逃げ道をなくす。



目で訴えてきてもお構いなし。
だからそれ、可愛くて更に火つけてんのわかんないの?
話に集中出来なくしてやる。
相槌がうわの空になってく。
わざとリップ音出したりして困らせる。



髪を寄せて首筋に這わせたらこっち見るから……唇にもキス。



「ごめん、お姉ちゃん…後でかけ直す」



携帯を切って投げ捨てる。
ベットに押し倒されてそのまま上になる紗和からのキス。
仕返しなの?目が豹変してる。
最高かよ。
艶やかな視線に色気が増して止まらなくなるのはいつだって俺の方。



「俺より優先するな」



「出た……独占欲の塊」



挑発的な眼差しで俺を見上げてる。
紗和から胸元を掴んで引っ張り距離を縮めてきた。



「ちっとも待てないんだから…」



「待てないよ……すぐ紗和が欲しくなっちまう」



クスッと笑って髪に触れてくる。
再び見つめ合えば紗和から仕掛けてくるんだ。



「そういうとこ……本当は好き」



こんな事言われたら止まらなくなるのわかるだろ?
何だよ、してほしいんじゃん。
無理やり電話終わらせて襲っちゃって良かった?
もしかしてわざと電話出たのかよ。
だとしたらマジで懲らしめてやる。



頼まれても終わってやんない。
激しく抱いても泣くなよ?
吐息まじりに「もうダメ…」ってまだ許してやらねぇ。
額にキスを落とし微笑む。
トロンとした目で見つめるから余計熱くなる。






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