代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



でも私、まだ心の準備が………
本当に口から心臓飛び出しそう……



今回は姉からのサプライズでもある。
クライアントからの要望として伝えられていた事は全て副社長と姉が相談して決めた事らしい。



日本に帰った時に私が好きそうな演出なんかをこっそり聞いてきたのはこの為だったのかと頭の中で繋がった。
てっきりこっちと日本のニーズを調べてるんだと勘違いしてたわ。
まんまとやられた。



着替え終わると控室に副社長も入って来た。
さっきの私服からタキシードに着替え髪もセットし終えた姿に改めて惚れ直す。
やっぱり格好良い。



続いて入って来たのは姉ともう一人………



「堀越社長っ!?」



まさかの登場でまた心臓が飛び跳ねる。
今日は本当に心臓に悪い日だ。



「結婚おめでとう」



あんな別れ方をした後の突然の再会に正直戸惑っている。



「ありがとうございます。その節はどうも……」



「そうだよ〜紗和ちゃん!お姉さんとの仲取り持ってくれる約束だったのに急に辞めて居なくなっちゃうんだもん」



「すみませんでした……」



「でも俺なりに頑張ったから」



「え…!?」



そう言って姉の肩を抱く堀越社長のドヤ顔。
見つめ合う姉もまんざらじゃなさそう。



「え?え?じゃあ………」



二人を交互に見ながら聞くと、同時に告白。



「もう籍入れちゃおうかなって」




「えーーーっ!?」




ここにも特大サプライズ。
堀越社長の執念が実を結ぶ結果となったわけです。
おめでとう、お姉ちゃん。
おめでとう、堀越社長。
てことは、私達4人…親戚になっちゃうの!?
うわ、マジかっ…!!






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