代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



目の前の扉が開いて2人は歩き出す。
両脇からたくさんの人達に祝福されて……
写真を撮られて……歓声を浴びる。



皆の前に出た新郎新婦はここで皆さんに愛の証として再びキスをする。
私達が細かく決めた設定を忠実に再現するのは当然の流れなんだよね…?



向かい合わせに立つ副社長は私の腰と首に手を添えキスしてきた。



2人のこれまでの軌跡が走馬灯のように蘇る。
出逢ってから急接近したレンタル彼女……
式典パーティーでの嫉妬……
初めてのキス……
初めての喧嘩……そして仲直り……
初めて結ばれた夜……



離れてみて私も思い知った。



あなたを忘れた日はない。
あなたを必要としてるのは私。
あなたなしでは生きていけないの私……



もう離れたくない……離さないで。
あなただけを見て、あなただけの為に生きていきたい。
全て捧げるよ………覚悟しててよね。



もう一度、見つけてくれてありがとう。



諦めないでいてくれてありがとう。



その大好きな瞳にまた映っている事が何より幸せ。



共に生きていく相手は……
あなた以外考えられないのです………








< 227 / 278 >

この作品をシェア

pagetop