代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉
「ヒット………」
何とも情けない相手の声。
確かに向こうにランプが点いている。
ゴーグルを外し抱き合って喜ぶ俺達。
凄いよ乃亜さん…!
緊張した〜とか手汗すごいとか通用しないから。
かなりの腕前でしょ。
ますます惚れるわ。
その後も他のチームに入れてもらって5対5でのチーム戦を楽しんだ。
息を切らしながらも最後まで残る俺達にもはや怖いものはなし。
他の参加者からも拍手をもらうほどの腕前を披露してしまった。
ピットルームと言って、参加者が集ったり休憩したりする空間では初対面であっても共通の趣味があるだけで一気に距離が縮む。
各々自前で持ち込んだガンやライフルを見せ合ったりするんだ。
汗をかいても大丈夫。
シャワールームもロッカーもメイクルームも完備している。
さっきまでオジサンや若い子達と仲良く話していた乃亜さん。
シャワーを終え、迷彩服から来た時の服装に着替えて出て来た時の乃亜さんを見る皆の目の変わりようと言ったら半端じゃない。
な?こんな美女がさっきまでガンやライフル構えて何人も撃ち合ってただなんて信じがたいだろ?
「あ〜楽しかった〜またお会いした時は宜しくお願いしますね」と皆に挨拶してる。
皆、固まってるぞ?完全に見惚れてる。
まぁ、無理ないわな。
「行こう」と腕を絡めてもらう俺もまだ信じられないくらい舞い上がってるんだ。
今ここに居る奴ら全員から羨ましがられている事は間違いない。
俺も皆に頭を下げてその場を後にする。
ヤバ……乃亜さん、胸当たってマス。