代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



「いただきます…」



乃亜さんが入れてくれるとか幸せ過ぎんだろ。
めちゃくちゃ美味しい…!
用意してくれてたって事は……いつかは俺をここへ…?
うわっ、乃亜さんが隣に座った…!



カップをテーブルに戻し、一気に緊張状態。
隣……見れない。
コートを脱いだ乃亜さんは肩を出した黒のオフショルダーだし、花柄スカートはまたミニだし、黒のストッキングとかめちゃくちゃセクシーだからもう理性を保つ自信がない。



「こっち向いて…」



無理です……
チラッと見たらバスタオル持って広げてる。



「え…?あ、はい」



ゆっくり体の向きを変えて乃亜さんの方を向く。
そしたら髪を拭いてくれて何だかくすぐったい。
あっ…!でも拭かれてる間、胸の谷間とか太ももに目がいって結局ヤバい俺。
襟足拭く時なんか近過ぎて思わず目を閉じる。



それでも消えない乃亜さんの良い香りがどんどん俺を追いつめる。



「去年はどこで待ってたの?会社来てなかったでしょ?」



タイミング良く質問がきて助かった。



「えっと……会社の外側で。その時も驚かせようとしてたんだけど、会えなかった」



「そだね、こぞってレンタルされてたからね…」



「今年もすげぇ心配したから……一番インパクトあるプレゼントにしようって…」



「だからってやり過ぎ」



「嬉しくなかった?」



「逆に心配になった…圭介の事」



「え?何で?」



「一直線過ぎて周り見えないタイプだから」



「乃亜さんにだけだよ」



「本当なの?それ」



「本当だよ…!俺だって初めてしたよ…こんな事」



手が止まって真っすぐ見つめられる。






< 267 / 278 >

この作品をシェア

pagetop