代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉
「また悪い事考えてるでしょ?」
見上げる妖艶な視線。
わかってる……俺を試してるんですよね?
「考えてる……」
「私を……どうしたいの?」
わかってて聞くんだよな。
髪を耳にかけてあげたら顔を近付けて答える。
何度だって言ってやるよ。
「抱きたい……乃亜の全部が欲しい」
男になった俺に激しく動揺してよ。
抵抗したって無理だから。
欲しくて堪んないんだよ……!
「じゃあこっちも言わせてもらうけど、圭介こそ……私以外に溺れたら許さないから」
そんな事言われたらすぐ反応しちゃうから。
激しく唇を重ねる。
やっぱり乃亜さんは一枚うわ手だ。
俺を止めれなくする。
お願い……もっともっと俺を刺激して?
その何倍も愛し返すから。
溢れすぎてどうしようもないんだ。
首に手を回す乃亜さん。
やっと許してもらえた瞬間。
見つめ合ってはキスを繰り返した。
その顔ヤバいから。
そっと抱きかかえ立ち上がる。
「ちょっと…!」
なに?お姫様抱っこは恥ずかしいですか?
「寝室はどこ?」
今さら真っ赤な顔しないでよ。
照れながら「あっち」と指を差す仕草が堪らない。
言われた通り部屋の扉を開ければベットが見える。
そっと下ろして、額……瞼……鼻……頬へとキスを降らす。
「愛してる……乃亜」
揺れる瞳が合図する。
ガウンの結んでいたベルトを乃亜さんが解いた。
鍛え抜いた体をチラリと見ながら肩をはだけさす。
「私も愛してる……圭介が欲しい」
最高の言葉で返してもらえた。
これ以上の返事はないよ。
間接照明で照らされたカーテンに映る2つの影。
互いの服を脱がし合い重なる。
漏れる吐息や絡む指。
全てが愛しい。