代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉



「あの……そういうプレーを要求ですか?」



「プ、プレー!?」



「居るんですよね、代行中に色々プレーを要求するクライアント。ですがそこは一切お断りしてますので。最初に言いましたよね?過度な拘束及び業務以外の接触禁止。書面でもサイン頂いてますよ?ですからそれは契約違反です」



淡々と説明するうちにまた顔色が変わって今にも沸騰しそうなほどに。
ギリギリまで耐えてるのがわかる。



「じゃあせめて………他の野郎とデートだけはしないでくれ」



絞り出すような声とギラつく瞳、体も僅かに震えてる。



「以前に引き受けたクライアントは致し方ないじゃないですか……」



「そんなの別れた事にすればいいだろっ!」



「他にも家族の代行もした事があります。その家族の結婚式や法事等の様々な行事には今後も出席する予定です。レンタル彼女だって同じなんです、クライアントが相手を代えたいって言わない限りは…」



「代えたいって言ったらいいんだな??」



パッと表情が明るくなって何やら考えている様子に不安を覚える。



「お金で解決しないでくださいよ?業務妨害で副社長とは即、契約解除になりますので」



ほら、やっぱり。
シュンとしたりしてわかりやすい。
「じゃあどうすれば…」なんて項垂れないで。
これ以上踏み込まれたら今後やりづらい。



あの瞳に捕まれば……一瞬忘れてしまう……
自分の立場や代行中だって事……



「どうすればお前が手に入る…?」



子犬のような瞳ですがらないでよ……






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