【短】お返しは××
こうなったらさっさと久保君から本受け取って、用紙書いて、ダッシュで帰ろう!


「いやぁ、頑張って背伸びしても手ぇ届かなくてね!本当に代わりに取ってくれてありがとう!!」


さぁ、私をこのパニックワールドから早く解放してくれ!


そんな希望を込めて両手を彼に向かって差し出したが、久保君は微動だにしない。


「久保君…?どうしたの?」


段々落ちついてきた私がゆっくりと問うと、久保君もゆっくりと私を見た。


「コーヒーかビター味」


「えっ?」


「オレあんまり甘いもの得意じゃないんだよ。だからチョココーヒーかビターがいい」
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