【短】お返しは××
「えっ…えええええっ!?なんで知って………モガッ」


言ってはいけない事を口走りそうになり、急いで自分の口を塞いだ。


だが、そんな事は無意味に終わる。


なぜならニヤッと口元を上げた久保君が、ズイッと顔を私の顔に近づけて来たからだ。


「知ってるよ。お前が授業中や休み時間に時々オレの事を見ていたのも、女友達に“下駄箱に入れるだけになっちゃうけど、久保君にチョコ作るんだ”って宣言していたのも」


「ホヘァッ!?」


「言っとくけど偶然お前達が話してる所に通りかかって、耳にしちまっただけだからな。友達疑うのはやめろよ?」
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